ノーサラリー(続ゴダバリデルタ)(4/20)

 例によってインド考古局のサイトの遺跡の名前を手がかりに、Google mapで場所を探して現地へ行ってみた。

(仏教遺跡;2300年前)

 ゴダバリデルタでは遺跡として記載されているのは紀元前2〜3世紀の仏教遺跡が1箇所、あとは10世紀以降のヒンドゥー寺院が各地にある。タミルナドゥ州のヒンドゥー寺院に行ったときは(観光地なので)異教徒は本堂に入れてもらえなかったが、こちらは「入ってもいいですか?」ときくとどこも皆「お入りなさい」と言ってくれて、ご本尊様の前でおさい銭をあげると、聖火と聖水と花やバナナをくれて額に赤い粉もつけてくれた。いちおう仏教徒ということにしているが、日本ではヒンドゥーの神様もいろいろ混ざっているのでこちらはいっこうに気にならない。
 10世紀の碑文のあるドラクシャラマというところの寺院では、婆羅門が本堂のあちこちに祀られている神様に一つずつ案内してくれて、いちいちそこで神様ごとに呪文(マントラ)を唱え、復唱するようにいわれた。何やら説明してくれるのだがテルグ語でさっぱりわからず(神様の名前の説明なんだろう)。一回りしたところで、案内のお礼を要求しているようで、突然英語で自分はノーサラリーだからといいだした。細かいお金がなかったので入口まで戻ってほかの参拝客に両替してもらい、50ルピー(100円、こちらの感覚では500円)さしあげたら満足したようだった。

(10世紀創建?の寺院;中は撮影禁止)